■ひと・環境計画 一級建築士事務所
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ここは、昔の空港の跡地。
![]() 空港の跡地だったそうだ。なんか殺風景なところだと思った。 木造の集合住宅。今ヨーロッパで流行っている木パネルで作られたこの建物は、建物の壁が建ち上がるまで約2週間だったそうだ。鉄骨や、RCよりも工期が短縮された。工場で、木材を重ねてパネルをつくり、開口部等だいたいの形を作って、現場で建て込んでゆく。クレーンで吊って組んでの繰り返しで、14日。このくらいの建物にしてはアッというまの出来事。工期を短くするのもエコロジーでエコノミー。二酸化炭素を出さない工夫の一つである。 この建物の裏側にエコではない通常の建物が建てられているが、雰囲気は全然違う。もちろん、この建物の方が入居人気大。木の外壁は、日本では難しいけれど、ドイツのエコ住宅では、普通の仕上げ。雨と太陽の当たり具合で、色の変化の速度がちがう。これも、ドイツでみると味になる。 1階部分は、バリアフリーの住宅。2階・3階はメゾネットになっている。この住宅で1つの熱交換機があり、熱交換をしているが、根本的には、パッシブな考え方。窓を大きく開けて、太陽を入れる。そして蓄熱をする。蓄熱には、TWDシステム、または、トロンボとかトロンベウォールと言われる、開口ガラス面の裏に集熱するシステムがあり、その裏に蓄熱体を設け、そこに蓄熱させ、輻射熱として室内にとりこむ。3階庇部分は、太陽電池パネルでできている。 ![]() この写真の3階部分の青の濃い開口部がそのシステムで、ここでは、ブラインドのようなもので集熱し(熱を貯める空気層をつくるもの)、カルクシュタインという石灰質のブロックに貯めていると思われる。蓄熱体は、このカルクシュタインブロック以外に未焼成煉瓦や土壁が最適とされている。 蓄熱された熱は、太陽が沈むころ、ほんわかと室内に熱を伝えてくれる。この「ほんわか熱」が体にとても良い。 ![]() 北 側 外階段の向こうのダクトは、地下にある熱交換機のダクト。 ![]() 北側通路部分。DPGで留められたガラスだけれど、密閉されているわけでなく、ただの風よけで、寒さをふせぐためのバッファーゾーンではない。でも、ダイレクトに風が当たらないだけで、かなり温度には影響されると思う。冬の外気は、-20℃になることもあるというミュンヘンなので、ほんの少しのことで、かなり温度が変わってくるようだ。 DPGと言えば、12年前、ドイツを真面目に旅行したとき、まだ、ドイツでも珍しく、ハンブルグの博物館が話題になっていた。私も、すごく綺麗だと思い、写真をいっぱい撮った記憶がある。 その後、日本でもチラホラ出てきて、今では普通になっている。日本では、地震や台風の時、大丈夫かなーとついつい思い勝ちだけれど、ドイツでは、心配はいらない。歴史のある、煉瓦建築に使用されていたりすると、本当に美しく、全てガラスでできている建物なんかより、数段生えるように思える。 ガラスはとても綺麗な素材であると思う。ただ、近年、省エネとは相対するもので、ペアガラスを使用すれば、熱の損失は多少、良くなるけれども、ガラスはガラス。熱の影響のあるところに、なるべく使用したまくないものである。ただ、トリプルを使用すば、かなり性能はアップするよだ。かつて、エコ実験住宅で、夏の暑さを考慮せずに、トリプルを使用したら、ガラすが熱で割れてしまったとう話しもある。けれど、今は、それも解決され、トリプルを使用している建物に出会うことも多くなった。 ドイツ人は、倹約家だと言われることがある。でも、それは決してケチではなく、あるものは使うという意味にとらえたい。冬、日本の太平洋側の様に、晴の日は続かない。けれど、太陽が出た時は、その熱を無駄にすることなく、取り込んで貯めていくというのが、普通になりつつあるエコ建築の手法の一つである。
by ecohime
| 2007-02-03 15:19
| ドイツ・西欧のエコ
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