■ひと・環境計画 一級建築士事務所
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環境建築にしたら、仕事が倍増になった。
オーストリアのメルクにある、グーグラー社。 社長の自邸をバウビオロギー住宅にしたら、会社まで、バウビオロギーとエコロジーの社屋にしたくなったという、グーグラー社長。40代前半の社長のポリシーが、そここに伺える社屋でした。 緑豊かな畑の中にあります。 南側は、河川敷で、洪水限界線が敷地境界線なので、南側には、絶対に建物が建たないとのこと。だから、窓から見る景色は、草原。とっても気持ちいい景色でした。 説明して下さったのは、社員の方。後ろの粘土仕上げの壁に感動しました。 玄関を入った瞬間、臭くな~い。本当に印刷工場? 壁は版築にも見えますが、工場で作られた粘土パネル。それを躯体にボルトで留めています。 パネルとパネルのつなぎ目やボルト頭は、後から、同じ粘土で、ムニュとパテ埋めの要領で、おさえてあります。 本当に版築の様でしょ。 換気口や給気口も、金属やプラスチックではイヤだと、通常は、壁の構造に使う、穴あき煉瓦を使っています。 画面中央に、ムニュと埋めた、跡が縦横に見られます。 クールチューブもあります。 この建物では、色々な試みがしてあって、クールチューブの他に、井戸水利用のクーラーや、日射遮蔽、冬は、夜間、遮蔽システムを閉じて熱を少しでも逃がさない。工場排気浄化システム、マクロビオテェックの社員食堂。もちろん、社長の通勤は、自転車。 どうせ物置になってしまう、クールチューブの給気口。 丁度良い高さだよね。 「社員の方は、みんなエコロジストですか?」という質問に、笑いながら、「そういう人もいるけれど、そういう人ばかりではない」とのことで、少し安心しました。 全員が、エコロジストだったら、ちよっと不気味ですもの。 この社屋を建てて良かったことは。 1.社員の病気率が減った。とにかく風邪を引く人が少なくなったとか。 2.社屋があまりにも有名になって、「環境系の雑誌や印刷物はグーグラー社で」というステイタ ス的な考えが増えて、注文が倍増。 始めた時は、27人だった社員が、今は、70人。近所に第2工場を建設予定だそうです。 この話しに感動しました。 エコを推進しているところは、貧乏。なかなか経済と結びつかない。 でも、ここグーグラー社では、オーストリアという環境先進国の地盤もあって、経済と結びついて、上手く回っています。 これを見習って、どんどん、こういう会社が増えてくれたら・・・いいな。日本でもねっ。
by ecohime
| 2007-03-29 12:32
| ドイツ・西欧のエコ
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